ファラデー - コーヒーブレイク - 【ニーズを形にする】開発型ベンチャー企業 エイブル株式会社 株式会社バイオット

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第15回 ファラデー

ファラデー (1791~1867)

人生のチャンスはどこでどうめぐって来るか分らない。しかしそれを確実に掴むにはつねに自分を高めようとする不断の努力がなにより大切なのではないだろうか。電磁場理論の研究者ファラデーもそうして小さなチャンスを一歩一歩登ってきた人物である。
 ファラデーは1791年、ロンドン近郊で生まれた。父は鍛冶屋をしていたが一家の家計は苦しく12歳のときにファラデーは本屋と製本屋をかねた店で使い走りとして働くことになった。普通の子供ならそれは辛い労働の始まりなのだが、ファラデーはそこで本を読む機会というものを得て科学研究に対する最初の興味を膨らませた。
 16歳になって町の好事家が主催する自然科学の講演会なるものに参加していた彼はそこでまとめたノートを持前の技術で製本し自分だけの教科書を作った。これが後のファラデーの運命を決定づけるもとになる。主人がこれをたまたま店のおとくいに見せたところ、その人はできばえに感心し王立研究所の教授が行う連続講演会の入場券をファラデーにプレゼントしてくれたのである。
 講演会に出席するようになって科学研究の職に就きたいという思いがますます膨らんだ彼は、王立研究所に熱心に手紙を書き送る。むろんすぐに望みがかなうことはなかったが、ある日この教授が実験中に目を負傷し、助手が必要になった。こうして、彼はチャンスを掴み科学者としての第一歩を踏んだのである。