キュビエ - コーヒーブレイク - 【ニーズを形にする】開発型ベンチャー企業 エイブル株式会社 株式会社バイオット

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第40回 キュビエ

キュビエ (1769~1832)

運というものは、いつどこでどう開かれるか判らない。何事もシミュレーション化された現代では、最初の一歩を誤ると総てが失敗のように錯覚してしまうが、決してそんなことはないということを歴史が教えてくれる。
 今日の動物学の基礎をつくり、比較解剖学という学問分野を開拓したキュビエもそのような運命転換を成し得た人だった。彼は幼少の頃から非常な天分を示し、当時その地を統治していた公爵に見出され、公爵自ら造った学校の生徒となる。学業も申し分ない成績を修めたが、どういうわけか期待していた政府の職が得られなかった。そればかりか父の年金も打ち切られてしまう。しかたなく彼はノルマンディーに出かけて家庭教師となった。
 ここからが彼の違うところである。人間、運がめぐってくるまでは、その時のために堪えず自分を鍛えでおかなければならない。それまで海を見たことのなかった彼は、そこで多くの海の生物を見て、解剖して分類した。その過程で、それまで動物分類の体系とされていたリンネの『自然の体系』が間違っていることを確信するようになった。
 そんなある日、フランス革命の嵐を逃れ地方へやってきた学者がいた。彼はキュビエの研究に驚きさっそくフランスの博物学の権威者たちに推薦文を書いてくれた。こうしてキュビエは中央に出ることができ、革命後のフランス学会の中心的人物となったのである。