プランク - コーヒーブレイク - 【ニーズを形にする】開発型ベンチャー企業 エイブル株式会社 株式会社バイオット

【ニーズを形にする】開発型ベンチャー企業 エイブル株式会社 株式会社バイオット

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第27回 プランク

プランク (1858~1947)

「プランク定数」で知られるドイツの物理学者マックス・プランクは、エネルギー量子の考えを提案し、のちの量子力学の基礎を開拓した人である。1918年にはノーベル物理学賞を得ている。
 この3年後に同じ賞を授与されたのが、アインシュタインである。ドイツ生まれのユダヤ人であった彼は、輝かしい業績にもかかわらず不遇の地位にいた。そんな彼をベルリン大学へ迎え、ウィルヘルム研究所の兼任所員の地位を与えたのが、当時ベルリン大学で教授をしていたプランクである。「あらゆる時代を通じて最も偉大な科学者の一人」であると高く評価してのことであった。アインシュタインを迎え入れてから数年後、研究所所長の席に就いたブランクはやがて苦難の嵐にみまわれる。1933年ヒトラーが政権を握りユダヤ人や自由主義者の追放がはじまった。しかし彼は、偏狭な愛国主義に屈することはなかった。空襲で家を失い、終戦まじか唯一生き残っていた次男を国賊罪で失う不幸にあっても決してドイツを離れなかった。
 戦後、彼の姿勢は全ドイツ人をはじめ世界中の科学者から尊敬の念をもって迎えられた。研究所は彼の名前に改名された。ナチズムに加担した科学者もいた中で、自らの信念を崩さなかった彼の姿勢は矛盾点を解明し量子力学という新分野を開拓した学問における彼の姿勢そのものであったといえないだろうか。