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第58回カーター

カーター (1873~1939)

歴史に残る発見や研究に成功した人たちには周囲から頑固者と思われている人が少なくない。その頑固が根気と、結果に対する信念に置きかえられたときにその人たちは成功を手に入れるのだ。イギリスのハワード・カーターはツタンカーメン王の墓が存在すると信念を持ち、根気よく発掘し続けた結果、ついに完璧に保存された王墓の発見に成功した。
 17歳でエジプトに渡ったカーターはエジプトでは当時最高のエジプト学者ピートリー卿の下で働いた。彼は学校教育を受けていないにもかかわらず、短期間で考古学を自分のものにしていった。その熱心さが評価され、26歳の若さで遺跡監督官に任命される。彼は仕事熱心であったが、頑固で気難しい性格だった。それが原因でせっかく手にした遺跡監督官の地位を30歳のときに棒に振ってしまう。
 しかしその後、考古学の専門家としての能力を変われてパトロンを得たカーターは、エジプト王家の谷の発掘作業に携わることになる。その当時は既に王家の谷は発掘し尽くされたと人々は信じていた。しかしカーターはまだ発見されていないツタンカーメンの王の墓があると確信を持ち、発掘を初めて6年目の1922年の秋、ついに発見することに成功した。
 その後全ての発掘作業が終わった1932年春にイギリスに戻ったカーターは、再び発掘に携わることはなかった。まさにツタンカーメン王の発掘に精根を使い果たしたのであった。