ベル - コーヒーブレイク - 【ニーズを形にする】開発型ベンチャー企業 エイブル株式会社 株式会社バイオット

【ニーズを形にする】開発型ベンチャー企業 エイブル株式会社 株式会社バイオット

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第9回 ベル

ベル (1847~1922)

電話の父ベルは、奇しくもエジソンと同じ1847年生まれ。家は三代続いた音声学者で、こうした環境があってベルは電話の原理の発見に行き着いたのである。
しかし、ベルが当初発明したものは実用化にはおよそ程遠いものであった。それをエジソンが今日使われている方法と同じ炭素粒を使うものに改良し、初めて電話というものが実用化されたのである。
そのような経過から、両者の間に特許をめぐって係争が生じることになった。原理を発見したものが有利なのか、実用化を成し遂げたものこそ讃えられるべきものなのか。結果はベルの勝利であった。もっともこの争いは、ベル対エジソンというより、ベル電話会社対ウエスタン・ユニオン電信会社の争いといったほうが適切であろう。
当初ベルは、電話の特許権をW・Uに売ってしまおうと考えていた。しかし先見の明がなかったW・Uはこの申し出を断り、ベルはしかたなく自分で会社を設立したのである。ところがこれがスタートしてみると電信から電話への契約変更が相次いだ。慌てたW・Uはこの特許に対抗しようとしてエジソンら著名な発明家を動員したというのがことの真相である。けっきょく電信は斜陽となり、W・Uは最後はベル系列に吸収されてしまった。
不断の研究開発がいかに大事なものであるか。ベル研究所は今日、世界最大の研究所となり、基礎科学研究にも力を注ぎ幾多のノーベル賞受賞者を輩出している。